映画「きみの色」 観てきました[感想]

ミドーリンです。2024年8月30日公開映画「きみの色」を観てきました!

この映画には、テルミンを弾く少年が出てくるのです!しかも演奏をしている中の人は2013年、若干17歳にして「月の光」の演奏動画で世界をわかせたグレゴワールブラン(Grégoire Blanc)氏。
柔らかく繊細な演奏スタイルは、テルミン100周年記念モデルとしてmoogから発売されたテルミンClaravox Centennialのデモ演奏でも採用されました。

2020年クララヴォックスを演奏するグレゴワール氏

細身の長身と長い手足で、テルミンを覗き込むように演奏するのが彼の特徴的な演奏方法ですね。

一方「きみの色」に登場するテルミン奏者はこちら影平ルイ君。長崎の離島に住む電子楽器と電子音楽オタクの医者の子。病院を継ぐために勉強一筋、に見せかけて親に隠れてこっそりヘッドホンつけて音楽をやっている高校3年生。

背が高くほっそりとした、ややフェミニンな雰囲気と、演奏スタイルがグレゴワールさんと共通しているね。

映画自体の感想としては、美しすぎて目と心が潰れるかと思った… 。開始3分くらいでもう泣きそう。なんだこの映画、どういう事なの… 淡々としてるのに謎に泣く。謎!
私の汚れすぎた心が浄化されたって事なのかな、ものすごく良かったです。尊い…🙏

という感じでした。一見穏やかで優しい日常が淡々と描かれているようで、じつは3人それぞれが抱えた秘密や思いが繊細な薄硝子一枚でギリギリ保たれているような、透明感のある切なさを含んだ青春ストーリー。たぶん普通とはちょっとずつズレた3人が、距離を保ちながら自分をほんの少し変えるための小さな冒険をするお話。

そして牛尾憲輔さんの楽曲が大変良かったです。
高校生バンドだからと変に幼稚にせず(むしろテルミンはここまで手加減無しでやりきったのは凄い)、だけど瑞々しい若い感性を感じさせる歌詞やメロディが美しい映像と相まって、スッと心に入ってきます。
ぜひIMAXや轟音で観ていただきたい映画でした。

バンドスコア買っちゃったもんね。テルミンPartが入ってるバンドスコアって結構貴重じゃない?

作中とあるバレエ曲をルイ君がテルミンで弾くシーンがあるのですが、あれ弾きたいなぁ。こっそり練習してみようかしら。

ちなみにサントラも買ったんですが、先駆けてApple Musicなど配信でも映画のサントラが聴けるんですけど、曲のタイトルが「244.233.227」みたいな数字の羅列なんですよね。これどういう意味なのかなぁと思っていたら、RGBカラーコードなんですね。

「きみの色」は「色」と「音楽」をテーマに描かれた作品だからこそ、この仕掛け。3人を表す光の3原色(RGB)は、色を表すときにこういう数字の組み合わせを使いますね(3つの色が混ざるとバンド名の「しろ」ねこ堂になるのですね)。

そうやってよく見たらサントラのタイトルの下にうっすらと色の罫線が。ちゃんとその数字の色を示してくれていたのですね。ある意味CD特典と言えるかもしれません(笑)

色は光であり、光は波であり、音も波。
音の色は音色toneに。
人を色という共感覚で感じる主人公トツ子と、見えない音の波を操るルイ君。
トツ子が憧れる青を纏う「きみちゃん」はルイ君に惹かれている。この、手法と距離を間違えたら儚く壊れて濁ってしまいそうな関係の透明感を保ったまま導いていくクライマックスが本当に美しかったです。

そして何より素晴らしいのがルイ君(グレゴワール氏)のテルミン演奏シーン。この作品をきっかけにテルミンを好きになってくれる人がたくさん増えそうな気がして嬉しい。

もしテルミンに興味を持って演奏してみたくなったら、ぜひ札幌テルミン愛好家サークルに遊びに来てくださいね!

8/28テルミンの日に弾いた「水金地火木土天アーメン」

一日1テルミンmini運動

私ミドーリンがテルミンを始めるきっかけになったのが、2007年に発売された学研大人の科学テルミンminiを人から譲ってもらった事なのですが、このテルミンmini、本当に面白い玩具なんです。
初代の子は自分でアンプ接続できるように改造もしたし、アンテナも指し棒にすげ替えたし、脚がバッキバキに割れて弾けなくなるまで遊び倒しました。

その後もグリーンのテルミンmini+やもう一台同じ2007年版を中古で買い足したりしたのですが、どうも私が最初に組み立てた個体がアタリだったのか、どちらもイマイチ鳴りが悪くてあまり使っていません。

そんな折2022年にリニューアル版が学研から発売されました。お値段は少し上がりましたが、2022年版は、初代ハリガネだったアンテナがしっかりとした棒になり、演奏がかなり安定しまして、しかも最初からアースやアンプに出力できる端子までついて3,850円でここまで弾けるテルミン販売しちゃっていいんですか!?と個人的には思ってます。学研パネェ。

そんなテルミンminiですが、どうもSNS等を見ていると、あんまり評判がよくない。いや、悪いわけじゃないんだけど、演奏できずに挫折してる人が多すぎる気がする。Why?あんなに性能も良くなったし、今回の冊子には懇切丁寧にチューニングの仕方から演奏方法まで解説が載っているというのに。

挫折した人の動画や、知人友人で弾けない人を見ていると、どうもチューニングでつまずいている気がする。頑張れ!
テルミンじゃなくてもすべての楽器はチューニングが肝です。
根気強くしっかりチューニングする癖をつけないとね。

あとはこの楽器で一体何ができるのか分かってない人が多いと思いました。
みんな、ちょっと思ってるんじゃないかな?
「こんなのでちゃんとした曲なんて弾けない」って…!!

ということで、学研テルミンminiをこよなく愛する私ミドーリン、テルミンminiの面白さをなんとか知ってもらいたくて、

#一日1テルミンmini運動

というタグで“ほぼ毎日”テルミンminiの動画をアップすることにしました。

いくつかピックアップしたので見てください。

17年前のノリを再現!って事でチャレンジしたけど、まさかこのタイミングでニコニコが落ちてるなんて思いもしてなかった

#一日1テルミンmini運動はTwitter(X)でほぼ日やってます。
よければタグから検索してみてね。